内膜が厚くならないのはどうしたらいいの?
2022年08月16日

内膜が厚くならないのはどうしたらいいの?
内膜が厚くならなくて着床しない、、、という悩み、妊活中なら誰でも思ったことがあるのではないでしょうか。
一般的には、内膜が7-8mmないと妊娠維持は難しく、10mm程度が基準と言われています。
しかし子宮外妊娠など、厚さ2-3mmの卵管に着床してしまうケースもありますので、厚さはあまり関係ないという意見もあるようです。
だけどやっぱり、自然妊娠でも体外受精でも、子宮内膜の厚さは妊娠にはとても重要な要素の一つなのです。
どうして厚くならないのでしょう?
子宮内膜は、卵胞の成長による卵胞ホルモン(FSH)の分泌で厚くなり、排卵後には黄体ホルモン(LH)の働きでさらに柔らかく厚くなり、着床しやすくなります。
この卵胞ホルモンがたくさん分泌されていないと、内膜は厚くなりません。
また、黄体機能不全(黄体が十分に機能せず、排卵後に子宮内膜を妊娠に適した状態で維持しておくための黄体ホルモンの分泌が不足している状態)も考えられます。
内膜を厚くするために、東洋医学のアプローチは?
東洋医学では、卵胞ホルモンの分泌不足は、お腹の血流や気が滞ることが原因と考えます。つまりは「冷え」ですね。お腹を冷やすことは要注意です。
連日の猛暑で冷えなんてあるはずない、と思ってしまいがちですが、エアコンや冷たい食べ物、アイスやジュースなど、体の中は意外と冷えていますので、体の外と内の両方から温めるように心がけてくださいね。
シャワーで済まさず、お湯に浸かって体を芯から温めましょう。足首の少し上のあたりには、三陰交という不妊に効くツボがあります。足を冷やさないように気を付けましょう。
ツボの場所がわからなければお聞きください。
自律神経の乱れも大きく影響します
また、自律神経の乱れもホルモンの分泌作用に大きく影響します。
無意識に体を整えてくれる自律神経が乱れると、ホルモンバランスが崩れ、気持ちの落ち込みや不眠症、頭痛や倦怠感、食欲不振など、いろいろな不調を引き起こします。
自律神経を整えるには
無理をしない、疲れ過ぎない、ストレスを溜めないことが大切です。
また、適度な有酸素運動もおすすめです。ウォーキングや自宅でのストレッチなど、普段の生活習慣に取り入れてみて下さい。
とはいえ皆さんは毎日、お仕事や家事など、お忙しく日々過ごされていて、疲れない、ストレスを溜めないなんて難しいですよね、、、(涙)
鍼灸
当院での鍼灸治療で、体質はゆっくり改善されていきますが、せっかく良くなりかけたのに、体に良くないことをしてしまっては、とてももったいないです。
無理が続くと、あっという間に体はボロボロになってしまいます。
職場にいる時、自宅にいる時、どこにいても何をしていても、ご自分のお体を大事にすることも頭の片隅に置いておいてくださいね。