多嚢胞性卵巣症候群の体質改善して妊娠率を上げる!原因・症状を解説
- 生理不順・無月経・無排卵月経がある
- 不妊症(妊娠しにくい)
- 男性化傾向(毛深い、にきびなど)
- 黄体機能不全
- 肥満
- 疲れやすい・下腹部痛
多嚢胞性卵巣症候群の【原因】
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵巣を覆う膜が厚くて硬いため、卵子が排卵しづらくなり、卵巣に卵胞がたくさん出来てしまう状態のことです。
原因はホルモンバランスの乱れと考えられています。
排卵するには、LH(黄体化ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)という二つのホルモンが必要ですが、多嚢胞性卵巣症候群の場合はLHの分泌が増え、排卵しにくくなっています。
その結果、妊娠しにくい状況になってしまいます。
現代医療においては、はっきりとした原因やメカニズムは未だ不明なところも多く、根本的な対処法や薬はありません。
主に病院ではホルモンを投与して排卵を起こすことになり、根本的な方法は確立されておりません。
気をつけること(ライフスタイル)
多嚢胞性卵巣症候群は、
- ストレス
- 生活習慣
- 食事(砂糖断ち)
- 睡眠の乱れ
- 適度な運動
などが主な原因とされていますので、各器官の働きが良くなるように、生活習慣をもう一度見直していきましょう。
食べてはいけないもの(砂糖断ち等)
日本人は、PCOSの約3分の1に肥満が伴うと言われています。なので、デトックス作用の高い食材を中心に食べることをオススメします。食べ物の改善は大切です。
- おすすめな食べ物…根菜、海藻、豆類、いも、しょうがなど
- 食べてはいけないもの(食べない方が良い)…白砂糖(砂糖断ち◎)を使ったお菓子、スナック菓子、添加物を含む食品、冷たいもの、過剰な水分などです。
砂糖断ちをしていくだけでも自然と疲れやすい体質が改善してきます。しかしストレスになってもいけないので、ほどほどにして我慢し過ぎないようにお願い致します。
そして、血流を上げて身体を温めるためにも、運動の習慣を身につけましょう。
鍼灸
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でよくありがちなのが、胃腸の症状(不調)です。食事の「質と量」を見直して、体質改善を頂くようにお伝えしております。
また、多嚢胞性卵巣症候群だからといって妊娠できないわけではありませんので、少しづつ体質を改善していくことをお勧めしています。
ご自身でもできることは沢山ありますので、ご自宅でもできることもアドバイスさせて頂きます。
多嚢胞性卵巣症候群の方でも、自然妊娠される方は非常にたくさんおられます。地道な努力が実を結びます。
こんな患者様がいらっしゃいました
32歳 女性 箕面市 多嚢胞性卵巣症候群
脈、腹、舌の状態を見て、東洋医学的に「脾虚証」とした。
現病歴(症状)
倦怠感があり疲れやすい。少し太り気味の女性で、生理不順があり、よく胃腸症状で悩んでいる。しっかり体質改善をして、将来妊娠を希望している。(現在結婚2年目)
会社での人間関係でストレスを溜め込んでいる。
経過
まずは胃腸を元気にするように施術した。甘いお菓子が大好きとのことで、体質改善をするために、砂糖断ちのアドバイスをした。
原因と症状についてしっかり説明をした。施術3回目には倦怠感が無くなり、疲れやすいと言わなくなった。
その後、基礎体温を毎日計ってもらうと、施術4~5回目で安定してきたのがわかり、生理も順調に来ている。
半年後、特に目立った症状もなくなり、自然妊娠することができました。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。